家庭学習のノートを学校の教師が丸つけをするのだろうか。

 これをやっている教師に言わせると、子どもの弱点や理解していないところがわかるからというだろうか。それは基本的に机間巡視や授業中の様子、テスト類、教科ノートなどで行うものである。

「保護者は忙しいから」というのも理由にならない。教師はもっと忙しい。17時から(それまでは会議や校務分掌の仕事などがある)、明日の6時間分の授業の教材研究や教材作成などの準備をおこない、その後に、子どもが家でやったノートの丸つけや日記へのお返事、間違ったところの解き方の記入などをやっていたら、夜の10時ごろまで学校にいることになる。保護者達は、楽しい一家だんらんの最中だろう。

 家や塾などでやったものは、保護者や塾の先生に見てもらうのが自然である。教師が家庭学習ノートを見なくても、その子の能力(理解できていないところなど)は学校の中だけでわかる。〇つけをする人が他にいないから、教師がやっているように感じる。教師による丸があると、子どもは意欲的になるという言い方もするだろうが、教師は学習に対して意欲的になるように授業をおこなっているので、家庭でやった学習については子どもが意欲的になるように保護者が工夫して丸を付けてほしい。

 ちなみに、私は「宿題」を出したことはない。家庭でやることがわからない子どものために、あるいは効果的な家庭学習を行うために「課題」(強制ではなくやった方がいいよというもの)を毎日出していた。その課題が簡単な子どもたちはやらずに、問題集などで次の学年の問題などをやっていた。2年生を受け持った時、算数の授業中に6年生の問題を何とか解こうとノートを何ページも使って悩んでいた子どもがいたが、私は止めなかった。その子は、後に東大に入った。学校内では、教師が責任を持って意欲面でも学習面でもきちんと指導しているのである。

 学習関係はすべて学校の教師がやるというわけではないだろう。かなり昔になるが、私が小学生の頃に家庭学習ノートを学校に持って行ったことは全く無い。母が、パパっと丸をしてくれて終わりだった。学校外の学習についてはそれぞれの場所の責任者が見てやってほしい。