「今が感染拡大の分かれ道だから、集会やイベント、不要不急の外出などを自粛するように」、と安倍総理が国民に呼び掛けたのが2週間前である(安倍氏というより専門家会議の意見)。そして今、あれから2週間たったが広がっているのではないか、どうなっているのかと批判めいたことを言う人が多い。

 この2週間、国民の一部は、スポーツジムに行って器具にべたべた触ったりハーハー息を出しながら運動したりした。閉鎖されたライブハウスに入って歌ったり叫んだりもした。大人数で卓球大会もおこなった。ほとんどの人が、気にせずに不要不急の外出をした。安倍総理の求めに応じなかったので、爆発的拡大ではないにしても感染拡大の方向に進んだ。自然な流れであろう。安倍氏が批判を受けることではない。なぜ国民は拡大の道を選んだのか。

 自治体によって学校を休校にしなかったこと、それからコメンテーターや似非専門家達が情報番組で連日政府批判を続けたことで、国民は一体感を持てなかった。それによって専門家会議や安倍氏の指針に対して批判や小言が渦を巻き、皆が感染拡大防止に真剣に取り組まなかった。「よし、みんなが最大限頑張ってやってやろう!」という気持ちになれなかった。日本人は一つにまとまったら、ものすごい力があるのだが、残念である。

 コメンテーターや似非専門家達は、これまでも批判をもって対立や憎しみを作りだし、まとまりを壊したりみんなで協力して頑張ろうという気持ちをそいできた。学校や教師批判を繰り返して学校の権威を貶め、多くのモンスターペアレントを作りだし、それによって教師たちは委縮して結果的にミニモンスター(身勝手で攻撃的な子ども)が多くなったこともある。コメンテーターや似非専門家達がテレビからいなくなるだけでも、社会に対して大きな貢献をすることになるだろう。