ぜんそくの人が電車内で咳をすると、周りの人からにらまれるという。そのことをニュースキャスターが、にらむのはよくない、みんな心が疲弊しピリピリしているなどと話していた。
新型ウイルスの感染がが急速に拡大している時期に、自分の近くで咳をされて嫌だと思わない人がいるだろうか。感染しているのかどうかわからない人(本人でさえわからないだろう)がウイルスを遠くまで飛ばす咳をしたら、自分の身を守るために睨むことで「咳をするな」と暗に訴えるだろう。不快に思うこと、睨むことはよくないから、隣で咳をさせておきなさいというのか。おかしいだろう。他の大勢の人に気を遣わせるのではなく、原因を作っている自分一人が気を遣い、他人に不必要な心配をさせないために交通手段を変えたり、ラッシュ時間帯を避けたり、「喘息です」と書いたバッチをつけたりするなどするのが合理的であり、自然な流れであろう。放射線の風評はよくないといわれることもそうであるが、「わからないこと=安全」なのではないことを、今一度確認しておきたい。わからない時に、身を守る方を選択することは正しい判断である。
現実的な方法として、電車通勤をしているぜんそくや花粉症の人のために、マスクの色で意思表示をするようなしくみを、国として作っても便利かもしれない。危ないように見えるが感染の恐れがない人は青系のマスク、席を譲ってほしい人や困っているようだったら声をかけてほしい人はピンク系、単なる予防の人は白色などと決めてもよいかもしれない。