全国の学校を休校にするならもっと早く伝えてほしかった(準備期間が欲しかった)と批判が出ている。あまりにも唐突すぎるということらしい。
しかしまだ広がっておらず、これからどうなるかわからない状況で言うことはできないだろう。状況は刻一刻と変わっており、クラスターが増えたり感染経路が追えない事例が増えてきたから、すぐに休校にすることにした。これを遅いというだろうか。発表は唐突であった。発表が遅いのではなく早すぎたというなら、まだわかる。
あるコメンテーターは、もっと前に可能性としてあるかもしれないということで伝えればよかったと話しているが、可能性の話なら準備をすることは数限りなくある。起きるかどうか全く分からない可能性に対して、お金をかけ社会を混乱させてまで準備はしない。ある程度、感染が全国に広がりそうな可能性が感じられないと、国民も政府も動かないのは当然だろう。それが数日前であった。
あまり感染が広がらずに収束するかもしれない状況下で、職場の上司に対して、感染が広がったら休むかもしれないと伝えておいただろうか。伝えたとしても会社は何か対策をとるだろうか。起きないかもしれないことに対して。共働きの家庭は、子ども預かり所のようなところやベビーシッターを仮予約しておいただろうか。学校給食の食材が不要になるかもしれないと業者や農家の人達に話しておいただろうか。話しても、業者や農家の人達は一応用意するしかない。
全国の学校の休校措置は唐突であったことに間違いはないが、状況から見て国民に伝えるのが遅かったとはいえない(これ以上早くは無理であった)。また、すべての可能性をもっと早く事前に国民に伝えることは不確定要素も多く不可能であろうし、混乱も招く。仮にすべて伝えたとしてもあまり危険ではない時期に国民も会社も実際に大金をかけて対応して待っておくなど、現実的な話ではない。