来週月曜から、全国の小中高校、特別支援学校を休校にするという。
これから、教科書を終わらせるために一気にスピードを上げて授業を行ったり、まだやっていない図工作品作りや理科の実験を急いでやったり、3学期や1年間の学力を評価するためにものすごい量のテストを行ったりと、春休みまでが1年間で一番忙しくなる。それらをすべてやらないということになるのだろうか。今までこのようなことがなかったので、教員としてはそのようにして本当に良いのかという思いが強いだろう。3学期の通知表や指導要録に記入する評価はどうするのだろうか。
安倍総理は、子どもの健康安全を第一に考えて休校を要請することにしたと説明している。子どもの健康安全を第一に考えるのであれば、今回の判断が一番いいだろう。しかし、本当にそれを第一に考えてよいかは、私もわからない。他にバランスの取れたやり方はないのか、他に重要なことはないのかなど、いろいろ考えることが大切である。
そうはいっても、この新型ウイルスがどのようなものなのかわからないことが多く、今後の予測が難しい。あまりにも感染者が増えると日常の病院業務ができなくなるだろうし、亡くなる子どもが増え続けることも悲しいことだ。しかも予防や改善のための薬は無い。いろいろとよくわからない状況下では、最悪のことも考えて対応するのが利口であろう。安倍総理の対応は適切であったと思う。後で、今回の措置はやりすぎだったとなってもそれは結果論であり、大変なことにならなくてよかったとみんなで喜び合えばよい。