新型ウイルスに感染し、人工呼吸器をつけたり集中治療室で治療を受けたりしている重症者が、昨日の時点で51人ということである(クルーズ船の乗客者が36人、国内で感染した人が15人)。

 インフルエンザで亡くなる人の方が多いから安心である、とは言えない。感染者数を母数とした場合、どちらが危険かは今のところわからない。いずれにせよ、安心できるウイルスではない。

 これまでに、インフルエンザの方が危険だ、ピークは過ぎた、心配することはないと社会に向けて発信した専門家とコメンテーターは、その言葉を取り消さなければ、それを信じ続けてインフルエンザの予防程度しかしない人が犠牲になってしまう。取り消すまでは、その言葉は有効である。謝罪などはいらないから、間違いや思い込みがあったら、すぐにでも撤回した方がよい。