新型ウイルスについて、厚労大臣が「発熱などがある場合は学校や会社を休むこと」と記者会見で訴えた。学生はよいが、社会人はこれではだれも休めない。

「発熱などがある場合は学校や会社は休ませること」と言わなければいけない。

 働き方改革で、学校の校長も市教委などからの要請で、「〇曜日だけは残業をしないように」などと教員に言いうが、それに反して数人の教員は学校に残って残業したりする(追い立てられ帰宅させられた教員も、家で仕事をするか次の日にさらに遅くまで仕事をするのであるが)。そして、翌日の職員朝会で校長は、前日残業した教員について「仕事熱心で大変ありがたい。そのような教員に学校が支えられている。でも無理をしないように」などという。これでは、残業する教員は教育に一生懸命で立派だ、すごい!といわんばかりである。教員たちも、校長の言葉からそれを感じ取る。今まで通り、遅くまで残業をやる教員が立派なんだという考えは全体で継続され、定時で帰るのは一生懸命ではなく悪い教員だという雰囲気がいつまでも残る。

 学校長は、市教委からの命令を心の奥では賛成できないままとりあえず教員達に伝えるのではなく、校長自らが働き方改革に対する「考え方」を変えない限り、学校において働き方改革は絶対にできない。考え方を変えるというのは、最終的には、毎日17時で帰宅したり家で仕事をしなくてもよいくらいまで教員達の仕事量を減らし、17時には校舎の施錠をするということになる。仕事の量を減らさないで5時に無理やり家に返すのは、翌日からもっと帰宅時刻が遅くなるので、それはいけない。会社のことはよくわからないが、学校と同じことが言えるのではないだろうか。

 教員達は、大学名に弱いので最後に一つ紹介しておきたい。かなり前であるが、東京大学教育学部のある教授が、「残業をして自分や家族を犠牲にするような人が、人を育てる仕事に就いてはいけない」といった旨の話をしていた。このような見方もできるのである。