アウシュビッツ強制収容所が解放されて75年になるという。
人は歴史上過ちを犯すと記念碑や博物館を作り、二度と悲劇が起きないようにしようと訴える。この訴えは、当事国というよりむしろ他国が積極的におこなう。私には、外交戦争の情報戦に勝つために記念碑や博物館を世界中ですぐ作るように思われてしかたがない。
人間は過去数千年にわたり戦争を繰り返してきた。前回の戦争が終わってまだ100年もたっておらず、局所的な武力衝突は継続的におこなわれている。一瞬で大量の人を殺害する核兵器を平気で作って持っている国も結構ある。それらが使われたらホロコーストの比ではない。いくらホロコースト記念館を世界中で作っても、それだからといって人の心が少しでも「もう戦争や争いはやめよう」と決意すること(絶対にしないこと)はない。今後も戦争は繰り返されていくのだろう。
幼稚園の頃から他人とけんかし、小学生になるといじめに快感を覚える。自分が勝つ学習を続け、大人になると戦争をする。どんなに歴史を教えても記念館を作っても、それらは外交戦争の道具にしかならない。それを利用して、相手は身勝手な要求を繰り返してくる。
人の心を進化させる手段はないのだろうか。