以前、日産のマーチのデザインが好きでほしかったのだが、当時近藤真彦氏がテレビのCMで「マッチのマーチ」といって宣伝していた。その時近藤氏が好きではなかった私は、彼のイメージが強いマーチを買わずに、他の車を買ったことがあった。
トヨタが出した「キャミ」という車のCMは、体の大きい赤ちゃんが踊る気持ちの悪いものだった。無理に「きもかわいい」などとつくろう動きも見られたが、気持ち悪いと感じる人にとっては気持ちが悪い。やはりキャミが欲しくても、不気味なCMのせいで、他の車を選んだ人も多かったであろう。
今、PayPayの利用者が拡大している。便利そうなので利用したいが、まず名前がよくない。「ぺいぺい」の意味を辞書で調べると、「地位の低い者、また、技術・技芸の未熟な者をあざけっていう語」とある。相手を馬鹿にする時に使ったりもする。そのような下品で軽い言葉を聞きたくもないし、その名がついたカードを使いたくもない。そしてCMのダンスだ。かっこよさも魅力もない、ふざけたようなイライラする踊りだ。だめ押しで、そのダンスを踊っている人は個性的で好き嫌いがわかれる芸人である。嫌いな人にとっては見るのもPayPayを使うのもいやであろう。すべてが残念だ。
多くの人に好感を持ってもらえる名前やCMにしなければ、いくらPayPayが便利であっても、それが原因で利用しない人がけっこう出てくるであろう。