太川氏と蛭子氏のコンビによるバス旅の番組が、今日で終わりということだった。「路線バス乗り継ぎの旅」の頃はとても面白くて毎回見ていたが、蛭子氏が高齢ということもあって1度終わった。そして少したってから「旅バラ」という番組名で再び始まったが、それはまったく面白くなかった。
なぜ以前の「路線バス乗り継ぎの旅」が面白かったかというと、①太川氏と蛭子氏のやり取りが面白かった、②蛭子氏の発言が面白かったという2点が大きい。言い換えればこの2つをなくせば、つまらなくなるということだ。
「旅バラ」になってから、男性の大物ゲストを呼ぶようになった。大物ゲストが来ると、太川氏はゲストに気を使って蛭子と絡まずゲストの相手をする羽目になった。太川氏と蛭子氏とのやり取りがなくなった結果、蛭子氏はほとんどしゃべらず、一人でつまらなそうに黙ってついてきているだけになった。つまり、①と②の両方の面白さがなくなってしまったのだ。
錦野旦氏が来た時は、彼が中心となってしゃべったり、一人で先にどんどん行ってしまったりし、太川氏と蛭子氏がそれに無言で一生懸命ついていくという展開だった。大和田伸也氏も受け身ではなく、つまらない当たり前のことを説明して、二人が受け身で静かに聞いている感じだった。中村雅俊氏の時は共通の話題もなく、蛭子氏もすっかり無口になって三人の関係がぎくしゃくしているのがビシビシと伝わってきて見ていてつらかった。それを視聴者に感づかれないように編集で努力したことまで伝わってしまったというひどい内容だった。大物ゲストではなく、オードリーの春日氏やお笑いのスギちゃんなど、雰囲気を読めないつまらない芸人がゲストになることも目立った。名コンビによるバス旅をつまらなくしたのは、テレビ局のゲスト選びが大きな原因だと思う。旅バラになってから、スタッフがかわってしまったのだろうか。
今日の最終回は、男性大物ゲストではなかったが、女性を3人もゲストとして呼んでしまった。そうなると、ゲストたちの会話も多くなるし、太川氏も多くのゲストと話をすることになる。その結果、蛭子氏は無口でつまらなそうについてくるだけになる。大物ゲスト1人をよんだ場合と同じ効果をもたらす。そして、案の定そのような番組になってしまっていた。女性ゲスト3人は、暗く黙り込んでいる蛭子氏に気を使って無理に質問をしたり絡んだりはしていたが、不自然で蛭子氏も迷惑そうだった。自分の主張もできず出番といえば大勢のゲストからいじられるだけで、おそらく彼は今回の旅はつまらなかったであろう。なぜ名コンビのバス旅の面白さを完全に殺すようなゲスト設定を、今のスタッフは考え付くのだろうか。最後の最後まで何もわかっていない。これなら、番組が終わってよかったと思う。今回で、完全に二人のやる気まで奪った。蛭子氏は歩く距離を減らしてもらったとしても、二度と参加したくないだろう。
今後は、ゲーム的要素なし、ゲストなしで、太川氏と蛭子氏コンビによる、ゆっくりした普通の旅番組を見たい。