シュレッダーとは、見られては困る証拠物を安全に処分する機械である。証拠を消してしまうので、証拠が残る以前の状況に戻れるタイムマシーンのような不思議な機械でもある。

 安倍内閣の実態を一言で言い表すとしたら何がよいかずっと考えていたが、「シュレッダー内閣」というのはどうであろうか。海外で自衛隊の宿営地が攻撃された時の記録を処分するなど、政府にとってなにか困る問題が起きると批判など気にせずに証拠を捨ててしまうし、今回の桜を見る会問題では本当にこのシュレッダーを使って証拠を処分してしまった。深く考えず、パッとやってしまう。提出を求められた後に捨てたら、証拠を隠した、悪いことをしていたということになるにもかかわらず、やってしまう。幼すぎて、かわいそうにも感じられてしまう。もちろん安倍氏直々の指示ではなく、あるレベルの人が忖度(そんたく)をして命じたのだろうが、総理が本当に自分への忖度を止めてほしいのであれば、総理の指示や命令で忖度など一切しないようにもできる。しかし自分に不利になることをする理由もないだろう。人のせいにもできなくなってしまう。

 今回セーフになってもよいから、公的な文書や記録を平気で捨ててしまうことだけは、もうやめてほしい。時代や価値観が変わった後世に判断をゆだねることができなくなる。真実が残らなくなってしまい、本当の歴史を永遠に作られなくなってしまう。