卓球ワールドカップでは、日本女子チームは中国に1勝もできずに負けた。
日本女子チームは、試合中に喜怒哀楽を顔に出し、不安定な心の状態でミスを重ね続けた。どんなに納得したように縦に首を振っても、作り笑顔をしても、そうすればするほど次は相手に点を取られる。中国の男子などは全く表情を変えず、全神経を試合のみに集中させて淡々と攻撃していた。心が安定しており、ミスなどはなく、自分たちの力を発揮していた。
日本女子チームは、おどおどしながら考え込んだあと納得して首を振ったりする余裕(時間)がないくらい、冷静に闘志を燃やすことだけに専念してほしい。そうしないと、簡単なボールを返したりスマッシュを入れたりすることは難しく、ミスも減らない。あれで勝てるわけがない。日本女子チームの技術、能力は素晴らしく、試合に向かう姿勢や試合中の心の持ち方が仮に他のチームと同じであったとしたら、どこの国にも負けないと思う。
世界一の中国男子も中国女子も、試合前に「試合を楽しみたい」などとは言わない。試合中、心を不安定にさせるようなふざけた演技もしない。冷静に、ただ勝ちにこだわり続けている。だから、中国は強い。技術は日本と五分だ。日本女子チームには、オリンピックまでに何とかそこを改善してもらいたい。愛ちゃんも、それをしなかったらミスなどほとんどせずに自分の力を出し切れて、日本1や世界1になれたと思う。卓球日本女子の悪しき伝統を早くやめなければ、どんなに練習してさらに強くなっても、オリンピックで日本女子が中国に勝つことはできない。スポーツではあるが、勝つためには試合に対する心の持ち方やセルフコントロールも非常に重要である。