河野防衛大臣と小泉環境大臣が、台風19号で被災した長野市を訪れ、災害ごみなどを視察した。災害ごみが集められている所にある展望台に視察団が上がって悲惨な状況を眺めている様子が、テレビのニュースで流れていた。河野氏はその展望台の上で、大笑いをしていた。

 私は今まで河野氏が笑った顔をテレビで見たことがなかった。会見を見ても、ふざけたような攻撃的な回答をすることが多い。その河野大臣の吹き出した満面の笑顔を初めて見た。もちろん、被災地や大量の災害ごみがおかしくて笑ったのではないのかもしれない。誰かと話をして、その話がおかしくて笑ったのだと思われる。しかし、もし一般の市民であれば、今自分がいる場所、目の前に広がっている光景、自分たちが来た目的などを考慮して、取り巻きがふざけたようなことを言ったとしても笑ったりはしないだろう。世間では、河野氏のこのような行動を、「不謹慎」という。彼の言動の一つ一つには、よく傲慢さ、人を見下す態度が見て取れる。誰かと並んで歩く時も、よく手を後ろに組んでいる。天皇陛下と並んで歩くとしても、手を後ろに組むだろうか。彼には、まず大臣としての公務の際に手を後ろに組んでだれかと歩くのをやめるところから始めてもらいたい。

 確かに政治家の言動は、不適切な言動や嘘(一部分の正論、ごまかし、詭弁)がとても多い。政治家だから無能でもよい、悪い人でも良いというわけではないだろう。悪いことをしたあと、「あやまったからいいじゃん!」、「(取った)お金はもう返したよ!(だからもう悪くないよ)」、「〇〇がやったことで僕は知りません」などと小学生が先生に言ったら、大目玉を食らう。

 ではどうすればよいのかというのは、このブログでも過去に何度も書いてきたように、政治家の給料を地方公務員並みにするしかない。金目当てで政治家になりたいという人がいなくなるようにすることが大切である。本当に「人のためになりたい、日本のためになりたい」と思う人だけを集めるためには、給料、収入を普通(地方公務員並み)にするしかない。金にはどうしても人が群がってしまうものだ。特に、態度が傲慢でずるがしこく、能力の劣る愚か者たちが・・・。

 毎週のように政治家たちの過去が公になり、大臣を辞めている。大臣だから公になっただけで、大臣ではない政治家たちの過去の悪事を公にしたら、すごいことになりそうだ。「赤信号、みんなでー」の世界なのだろう。政治家達が様々な問題を起こすのは、政治家の優遇(収入や立派な宿舎、仕事にかこつけた様々な優遇制度など)と選び方に大きな原因がある。