福井の中学生が、学校で教師から繰り返し厳しく指導を受け、自殺した。自殺した生徒の母親は、教師と学校に腹立たしさを覚えると話しているという。担任や副担任が繰り返し厳しく指導したということは、繰り返し厳しくしてもあまり改善・成長せず、周囲にも迷惑をかけ続けていたのだろう。小学校や中学校などにおいて集団生活をさせる前に、親達は家庭教育でそこに適応できるための最低限の能力を身に付けなければいけない。それが親の責任である。自分の責任を果たせず、すべてを学校のせいにするとは、勘違いも甚だしい。子育てをきちんとしてこなかった親の子どもは、集団内において他の子ども達にとても迷惑をかけるが、それはその子の責任でも、学校の責任でもない。

 そしてそのような家庭教育がきちんとできなかった親に限って、必ず学校に牙をむいてくる。いわゆるモンスター達だ。学校でいい子の親は、やはり謙虚で常識があり、学校にも協力的である。子どももどんどん成長していく。

 今回も、専門知識や経験のない情報番組のコメンテーターや評論家達、そしてそれを視聴した国民によって、「学校や教師が全て悪い」で済まされるのだろう。しかし、いくら表面的に解決したように繕っても、本質を改善しなければ、いつまでたっても子ども達はどんどん未熟化していくし、家庭の教育力も下がる一方であることは忘れないでもらいたい。