歌詞もパフォーマンスも、気の毒に感じられるものだった。頭の悪い反抗期の中学生が、わめいているようだった。「アメリカ大統領がだれになってもおれたちにかかっている」というが、それは間違いである。日本は経済的にも外交的にも軍事的にもアメリカの影響を受けているが、その逆はない。日本が、あのアメリカを動かすということはない。トランプが核のボタンを押すと決めたら、日本がそれを止めることなどできない。アメリカ大統領がだれになるかは、アメリカにとっても日本にとっても世界にとっても重要なことである。
「答えのないことは聞きたくねえ」とも叫んでいた。広く深く情報を集め、自分で答えを出すことが大事なのである。答えを押し付けられないことがいいのである。
マスコミ批判もしていた。彼の主張は全部おかしなものだったが、少なくともマスコミ批判をするならば、テレビに出て金を稼ぐことはやめたほうが良かった。自分自身が恥ずかしいだろう。
自己を強く見せ、他人より優れているんだぞと訴える手段として歌を利用するとは、歌手の風上にも置けない。さらに言うと、被災地を利用しての売名行為は、人の風上にも置けない。
歌には様々な力がある。ピコ太郎の歌のような楽しくなる歌、AKBの歌のような仲間が集まって歌える歌、心が洗われるような合唱曲など、いろいろなものがあってこそ、生活や文化が豊かになる。自分だけが唯一絶対のものとし、他のものを一切認めない人を、国民は応援するというのか。日本人とはそういう民族ではなかったはずだ。
彼は大麻吸引で現行犯逮捕された経歴を持つ。現在は本当に大丈夫なのだろうか。昨日の姿を見て心配になった。