二度の脳梗塞の障害が残る西城秀樹氏が、テレビで歌を歌っていた。体の自由が利かず、話もうまくできなかった。歌っていない時は、舌が口から出っぱなしになっていた。気の毒に思えて仕方がなかった。
彼は、本当に今の姿をテレビでみんなに見せたかっただろうか。そしてファンや国民も、そのような状態で彼が歌う姿を本当に見たいと望んだだろうか。
フジテレビが、どんなもっともらしい立派な言葉で彼を説得し、テレビの前に引っ張り出してきたのか想像に難くない。テレビ局は、視聴率ありきで、後にもっともらしい理由を構築して無茶苦茶をやっていくのではなく、人権や尊厳、当人やファンの気持ちなど、もっと大事なことを考えて理性的に番組を作ってもらいたい。