全米オープンで、錦織圭氏がまたしても優勝を逃した。彼は強いと思う。しかし、4,5回戦って最後に優勝を決めるトーナメント方式では、彼は最後まで勝ち進むことはこれまでなかったし今後もないだろう。最後まで全力で戦う体力が彼にはない。3,4試合で疲れ果てるか、体のどこかを痛めるかしてしまい、自分の力を出し切れるベストの状態で最終戦に至ることが不可能となっている。彼自身も、今回の試合後の記者会見で「自分が疲れて、思考能力が低下していた」「足がとても重くなっていた」と敗戦の弁の述べた。
1回か2回の試合で優勝者を決めるという試合があれば、相手がマレーであれジョコビッチであれ、錦織氏が優勝する可能性はあるだろう。