オリンピックで、日本卓球女子が団体戦でドイツに負け、3位決定戦に回ることになった。今回も日本人選手の心の弱さが表れた試合だった。大舞台で最後に接戦になった時、日本の選手やチームが勝つことは基本的にない。それはともかく、福原選手は試合後、「ダブルスも個人も落とした。負けの責任はすべて私にある」と話した。それならどうやって責任を取るというのだろうか。どんなことをしても、今更日本がドイツに勝ったことにはできない。責任を取ることは、もうできないのである。だから、「責任はすべて私にある」などと言ってはいけない。
もちろん、次のオリンピックを辞退するとか、次の3位決定戦でがんばることは、ドイツに負けた責任を取ることにはならない(ドイツに勝ったことにはできないし、次の試合も頑張るのは当たり前のことである)。かっこつけた言い訳は、むしろ恥ずかしいことと思わなければいけない。「敗軍の将は兵を語らず」である。軽々に「責任」という言葉を口にしてはいけない。