今、マスコミでは盛んに軽度の障害者(歩いたり簡単な作業をしたりできる人)やその家族を取り上げて、「安楽死などとんでもない」とやっている。決して重度の障害者を取り上げることはしない。ここから、マスコミや国民の心底にある本当の思いが透けて見える。
私は決して重度の障害者の安楽死を進めているのではない。あえて言うなら、私も答えは出ていない。重要なことは、まずは専門家達(評論家や官僚ではなく、研究者)による議論が必要であり、素人達(マスコミや政治家、国民等)による議論は、専門家達による様々な見方や意見の情報(重度の障害者達の施設での生活の様子、扱われ方の実態情報も含む)を得た後の話である。その上で、最終的に個々が結論を出すのが自然だ。
嘘(偏った情報、部分的な情報)ばかりを聞かされ、情報不足の状態で意見を言ったとしても、それは単に自分が伝え聞いた偏った情報を伝言ゲームのように口から発しているにすぎない。