大阪の中学校の校長が集会で「女性にとって最も大切なことは・・・」と問題発言をしたということで,ニュースや情報番組の司会者やコメンテーター,一般市民らが批判をしていたが,このたび市教委が校長を退職させる方針を固めたとのことだ。
これで世間の目的は達成されたのだろう。満足だろうか。世間はもう次の獲物探しを始めている。
私は,自分の子どもには,この校長の話を1年間続けて聞かせたいと思った。もちろん,この話を聞いた子ども達は,「それでは大学に行く前に婚活をして早く結婚をして,赤ちゃんを産もう」などとは思わない。子ども達は,校長の話を聞いて赤ちゃんを産むことの大事さを知るが,実際は大学に行き就職する。しかし,無駄にいつまでも結婚しないのではなく,晩婚にならないようにいい人がいたら結婚していこうという気持ちを持つようになる。子ども達のほうがはるかに誠実で賢い。
わざと校長の話の言葉尻をとらえ曲解し批判をしているのは,校長の話を実際に聞いてきた子ども達ではなく,関係のない親達やマスコミ,そして一般市民である。親達や一般市民は,学校教育に協力などしなくてよいから,邪魔をしないでほしい。
本物の立派な教師がどんどん辞めていき,残るのは事なかれ主義のどうでもいいような教師とおかしな若い親ばかりである。この両者が「子どもの人権」や「子どもの尊重」の名のもとに子どもを甘やかし自由に育てたから,荒れた若者,おたくの危ない若者,ニートの若者などが増えたのである。天に唾するような愚かなことはやめたほうがよい。