今高校では,選挙のしくみや投票の仕方などを教えているという。その様子をテレビで見ていると,若い人たちが真剣に話を聞いたり,まじめに模擬投票などをしたりしていた。この若い人たちに,まるでヒットラーの演説のように手を振り回しながら声を振り絞って他党の悪口を叫ぶ安倍総理大臣や,他党に対する皮肉いっぱいの聞くに堪えない川柳を言ったりしている高村自民党副総裁などの姿をみせたり,発言を聞かせたりしたくない。教育上よくない,というか人に見せるようなものではない。
ヒットラーは,聞く耳を持たず自分の信念に従って突き進んだ。手を振りながら叫ぶように攻撃的な演説を行い,人々はその言動に洗脳されていった。その結果はご存知の通りだ。私は安倍氏を見ていると,どうしてもヒットラーと重なって見えてしまう。安倍氏による他党への強く醜い攻撃は,ヒットラーの演説と同じようにやはり多くの日本人の心を引き付けるものなのだろうか。安倍内閣を支持する人も50%位いるようであるし,おそらく次の選挙でもまた自民党が圧勝して彼が引き続き総理大臣をするのだろう。
高村氏もなぜ普通に悪口を言わないで,川柳を使っで強烈ないやみ,皮肉を言ったのだろう。ラジオを聞いていたら,若い女性の局アナも「すごい皮肉ですね」と驚きながら繰り返し話していた。川柳は,こういうことを言うためのものではない。自分を風流人などに見せながら相手の悪口を言う。このギャップが,気持ち悪さを倍増させる。高村氏は,自分で話しながら満足しているのだろうが,それを聞かされている他人はとても嫌な思いをしていることが彼にはわからないのだろう。政権を握り続ける政治家はごう慢さゆえに,自分の言ったことが他人はどう受け取るのか,自分が他人からどう見られているのかを想像することできなくなっている。だから,筋の通らないことでもごまかしでも悪口でもなんでも平気で口にできるのだろう。一言で言うと,単なる「自己中」だ。一般社会人が世の中でこれを通し続けることはできないと思うが,政治家だからできてしまう。だから政権が交代する二大政党制でないといけない。
安倍氏や高村氏は,自分の妻や子ども,孫達に,自分が働いている姿(上に書いたような言動)を見せられないと思う。これは本人にとっても家族にとってもとても悲しいことだろう。国民もますますしらけてしまい,二十歳未満の若者たちが選挙から離れていくのも時間の問題のような気がする。政治家とは国民を代表する人々なので,品格があり,知識があり,日本を良くするためにだけに誠実に建設的な議論を行う人々であってほしい。悪口も嘲笑も詭弁も威圧も全ていらない。人は,自分の過ちを正当化する時に声を大きくしたり相手を攻撃したりするのだという。本当に自分の意見がベストなのであれば,それを静かに語ればよい。自分の考えより相手のほうがよければ,そのようにしたい,検討したいと答えればよい。政治家は独裁者でも神でもない。虚勢を張る必要などない。