なでしこの佐々木監督が記者会見で次のようなことを述べていた。
①「我々サッカーファミリーというのは、もちろん協会もそうですが、選手、サポーター、メディアの方も一緒になったものだと思う」
サッカーファミリーなどというものはない。戦うのは選手(と監督)だ。テニスでも柔道でもバスケットでもスキーのジャンプでも,選手が練習して他の選手と戦うのだ。サポーターやマスコミなど勝敗に関係ない。例えば,サポーターがいけないような遠くの外国でアウェイの試合をすることもあるのだ。そんな時,ファミリーのサポーターがいなかったから負けたよ~と泣いて帰ってくるのか。仲良しグループ内で遊んでいるのではない。ファミリーでもない。監督は何を甘えたことを言っているのか。
②「勝った時は勝った、良かったね、という感じはありますけど、負けた時にゴシップのような記事の内容を書くのはスポーツ新聞じゃないと思う。もっと中身の濃い、同じサッカーの仲間として、皆さんの力を借りないといけないと思う。やはりそういったところが文化として足りなかったところかなと思う」
ヨーロッパなどでは,プロサッカー選手が活躍しない時はぼろくそに新聞に書かれる。日本でも,1億人以上の人の中から十数名が選ばれ,国を代表して戦うのだから,おかしな試合をしたらマスコミも国民も批判するのは当然だ。仲良しグループ内で遊んでいるのではない。佐々木監督によると,日本もヨーロッパも文化がたりないのだというが,そんな弱さは文化ではないので必要ない。試合に負けたらヨーロッパや日本の文化まで批判してくるようでは,もう話にならない。監督がこうだから,選手たちの気持ちもおかしくなっていたのかと疑いたくなる。
「敗軍の将は兵を語らず」というが,スポーツの試合に負けて他人のせいにする人をみたのは,大儀見選手が負けた後にインタビューで若手を批判した時以来,二人目だ。「類は友を呼ぶ」か。川澄選手もブログで,自分たちを批判する人々に対し,聡明でないというようなことを書いている。多くの国民は聡明ではないらしい。彼女はかなり優れた人のようだ。サッカーも点数を入れて日本を勝ちに導くくらいうまいのだろう。川澄選手もくせ者だなあと思った。
なでしこの選手も監督も他人のせいにするのはやめて,負けたのは自分たちの力のせいであることを認識したほうがよい。試合後に恥ずかしい発言をすることもひかえたほうがよい。サッカーの能力だけでなく,人としても問題ありとなってしまう。今後であるが,なでしこが女同士の争いやしがらみをすべてなくし,本当に一から再出発するためには,若手以外はすべて日本代表から去ったほうがよいと思う。指導者としても関わらないほうがよい。ベテラン選手達や佐々木監督がかかわるとまたおかしくなることは,自分たちでもわかっていると思う。日本の女子サッカーは,もう世代交代の時期なのだ。去る時を間違ってはいけない。