菊池桃子さんが自分のラジオ番組で,卒業式に出たら自分の子どもの服装がだらしがなかったので人目をはばからずに厳しく注意したという投稿の手紙を読んでいた。菊池桃子さんは,「自分だったら,ペシッとやっていますね」と笑いながら話していた。体罰とは,国語辞典によると「肉体的苦痛を与えるような罰」とある。菊池さんの行為はこれにあたる。菊池さんは悪いのだろうか。いや,体罰は悪くない。体罰と暴力は違う。私には,菊池さんが親としての教育の責任をしっかりと果たしているようにしか見えない。愛情あふれる素晴らしいお母さんだと思う。というか,母親として当たり前の行動がとれる方である。

 かなり前,「家でたたかれたことがない人?」と子ども達に聞いたら,約35人中手を挙げたのは1人であった。その子は手をあげながら周りを見て,「え~」と言って驚いていた。その1人は勉強はできたが素直ではなく,すぐに文句や言い訳ばかりを言う大変な子どもであった。それはさておき,私の学級は,ほとんどの親が子どもに体罰をしている学級だった。だから,善悪の判断がしっかりとできており,思いやりややる気にあふれ,思慮深くてかしこかった。低学年の学級だったが,とてもきちんとして立派な6年のある学級は,「最後のライバルは〇年〇組だ(私の学級)」という言葉を目標に6年の子ども達が頑張ってきたということを,後になってその担任から聞いた。

 けがをさせるのは当然よくない。恐怖を感じるような暴力みたいなものも論外だ。このようなものは,文字通り暴力とか傷害罪などという。体罰とは,このようなものを指すのではない。「体罰=暴力」ではないし,「体罰=悪いこと」でもない。