リオ五輪アジア最終予選で,なでしこが格下の中国に負けた。大儀見選手は試合後,「試合の意味を全員の選手が理解していたかというと、そうじゃなかった」と痛烈に批判したとのことだ。ワールドカップの経験のない若い選手たちのことを言ったのであろう。では,他の若い選手たちに試合の意味を教えるのは誰だったのだろうか。それは,ワールドカップの経験が豊富にあるベテラン先輩の大儀見選手だったのではないのか。若手選手は,先輩たちの姿を見て自分たちも練習したり考え方が作られたりする。試合やワールドカップへの思いも次第にできてくる。自分のやってきたことがこの試合で出ているに過ぎないのに,最後は後輩たちに八つ当たりとは,ひどいというか恥ずかしいことだろう。「自分たちが気持ちの持ち方などを後ろ姿で教えてこなかったからだ」と反省するのが普通ではないのか。理解していないのは大儀見選手だ。
彼女がこのような考え方であるならば,大儀見選手も澤元選手同様に後輩選手や日本女子チームにとってマイナスになってしまう。人を育てず後輩を批判するような過去の遺産選手たちは,自分たちも点を入れられないことも含めて,もう無理な感じがする。チームにとってマイナスになっている。監督の練習メニューや作戦,やる気などにも問題があった。監督も含め,チームを一新する必要があろうが,誰も次の世代を真剣に育ててこなかったので,これからがいばらの道となる。ワールドカップでの優勝メンバーたちは,自分たちが優勝できたのはどうしてか,技術面や精神面について後輩たちに伝え続けてほしかった。それができるから,「優勝」には大きな意味があるともいえる。