今回の騒動について,SMAPがテレビの生放送でファンに話しかけていた。キムタク以外の4人は謝罪し,キムタクは謝罪の言葉を発しなかった。「4人が悪く,キムタクは救世主」という構図だ。しかし,私はそうは思わない。SMAPは,ジャニーズから事実上独立して営業していた。別にジャニーズ事務所ではなく,報道されているように他の大手プロダクションに移っても今のマネージャーと共にこれまで通りやっていったであろう。しかしキムタクだけは,SMAPが空中分解してもいいからジャニーズに残ると言った。だから,この話は元に戻さざるを得なかった。キムタクはSMAPを事実上壊そうとした。他の4人はSMAPを大事に思っていたからワンマン副社長による不合理な言動に耐えて元のさやに納まることを選択しSMAPを守った。4人に感謝すべきはキムタクや今後も莫大なお金が入るジャニーズ事務所ではないだろうか。自分だけ正義感づらをし,自分が全てを丸く収めた最大の貢献者だといった態度(スマスマでの立ち位置やネクタイの色,自分だけ謝罪をしなかったことなど)を取っているキムタクに対し,本当に頭が悪く世間知らずだなあという思いを持った。プライドの高いワンマン副社長を横目に見ながらキムタクが一人で勝手におどって周りを振り回した事態だったように見える。

また,マネージャーがジャニーズ事務所に貢献してきたことは事実だ。会社への貢献者(マネージャー)を大事にし出世させるのは,会社として当たり前のことだろう。事務所を身内で私物化し,保身やプライドのために好き勝手にふるまうのは許されない。

それに契約と言う方法を取っているならば,契約期間が切れたら事務所に残ろうと他のプロダクションに移ろうと本人の自由なはずだ。キムタクが言うように,事務所に恩があるから残るというのであれば,キムタクがSMAPを分解してでも残ればよい。契約後のことを,副社長がヒステリックに話すことではない。もし契約期間が切れた時に他の事務所に所属芸能人が移るのを事務所が嫌がるなら,初めから事務所は契約制度をとらなければよい。4人は,キムタクがわがままを言おうと,キムタクがSMAPを分裂させようと,副社長のプライドがさく裂しようと,どんなことがあっても「5人によるSMAP」を守ろうとした。よく耐えた。私はSMAPのメンバー全員が好きではないが,今回はキムタクを除く4人に拍手を送りたい。