どこかの神社に飾られる大きな絵馬に描かれた猿の絵が,漫画のキャラクターと同じということが分かった。唇などの色だけが変えられていた。

東京オリンピックのエンブレムや,それをつくった人の仲間のクリエーターも,他の人が発想して作った作品を部分的に使ったり組み合わせたり,あるいは真似をして自分の作品として発表している。

クリエーターと言うのは,新しく発想する人のことだと思う(辞書によると,「創造者。創作家」とある)。はじめからある作品を見て部分的に使ったり真似をしたりすることは,小学生でも面白がってやる。そんなのは能力が無くてもできるし,著作権の侵害にもあたって当然だと思う。全くの無から新しく発想することが難しいのであり,それがクリエーターの仕事なのだと思う。

他人の発想を使い,組み合わせたりまねたりして遊んでいる人は,クリエーターではなく何と呼ぶことにすれば適切だろうか。「絵描きさん」といっても,絵をかく才能もないだろう。「編集者」はどうか。もちろん,使わせてもらった原案をつくったクリエーターに許可を得ていない場合は,編集者ではなく犯罪者となる。能力がないのに無茶をしようとすると,犯罪まがいのことをするしかなくなる。