新国立競技場の設計が,木をふんだんに使ったA案に決まった。点数は僅差であったが,工期の確実性でA案が高い点数になり,それが決定的となった。はじめ,選考委員会は「国民の意見も聞きながら決めていきたい」などと耳触りのよいことを言っていたが,国民の意見が反映される評価項目はなかった。決定の2,3日前に2つのデザインを公表した意図も,幼稚で醜い。政府や政府がらみの所から,嘘やごまかしは,もう二度と聞きたくない。とりあえず国民が喜ぶことを言ってその場を乗り切れば,どうせ国民はすぐに忘れるし,後でどうにでもできるというのは,もう無しにしてほしい。
福井で原発再稼働が進んでいる。原発がらみでも,これから何百の嘘(事実と異なること,わからないこと,不確定なことについて,自分たちに都合のいいように決めつけて発表すること)を,政府とその下っ端である規制委員会や自治体,関係大臣などから聞かされなければならないのだろうか。「なんでもいいから言ってしまえばこっちのもの」はもう終わり! 権力者が嘘をつき国民を適当にあしらいながら進んでいる社会など,文明国家ではない。