スケートのグランプリファイナルで,浅田真央さんが最下位に終わった。その後おなかが痛くなり,エキシビションを辞退して帰国したとのことだ。彼女は,再び大きなトラウマをつくってしまった。これまではトリプルアクセルでの転倒,3回転ジャンプの回転不足などの恐怖に負けて満足のいく演技ができなかったが,これからは新たに最下位,腹痛,帰国というとてつもない恐ろしさも心に抱きながら戦うことになる。精神的に,もう無理だろう。
彼女は一時スケートから離れていた。そして再び戻ってきた。以前は精神的な問題でいつも失敗していたので,戻ってきた時はもう吹っ切れて,これからは自由に楽しくやろうという気持ちに変わったのだろうと思っていたが,以前にもまして優勝や完璧な演技にこだわり,案の定何回も失敗する演技となってしまっている。
彼女は,小さい時にすでにトリプルアクセルがうまくでき,今でも練習では失敗せずにきれいにとんでいる。本番で失敗するのは彼女が下手だからではない。気持ちの問題である。いくら試合までたくさん練習しても意味がない。技術的には最高レベルまでいっている。むしろ練習でジャンプをうまくとべばとぶほど,本番での失敗への恐怖が増す。これから性格を変えようとしたりセルフコントロールを学んだとしても,彼女は本番で順位にこだわらず楽しく自由に滑ることはできないと思う。復活した時がチャンスだったのだが・・・。