壊れたテープレコーダー

　共産党の国会議員が，安倍総理は『ゴンゴドウダン』を壊れたテープレコーダーのように何度も繰り返すだけだと非難していた。私も同じことを感じていた。日本人が人質にとられている時期に「２億ドル支援」という危険な表明をし，案の定最悪の結果になると「人質の解放」というより「努力の姿勢を示す」ことに最大限の努力を払っているように見える。
　壊れたテープレコーダーというと，「日本全国，つつうらうら」や，必ずつくり笑顔で話す「美しい国，日本」も何十回と聞いてきた。もういい。誰かに教わった言葉を，誰かに教わった表情の作り方を，恥ずかしげもなくひたすら繰り返す。安倍氏はボキャブラリーに乏しく，自分の言葉で上手に語る力がないのだろう。しかし，そんな自分を批判させまいと，マスコミに圧力をかけ，言論の自由を封じている。安倍氏は悪いだろうか。いや，そのような人に日本のかじ取りをしてもらいたいと思って自民党に投票した人々が，全責任を負うべきだろう。