彼もやはり日本人だった

　全米オープンの男子シングルスで、錦織圭選手が決勝に進んだ。「もしかしたら本物？」と思ったが，今季の対戦成績が５勝２敗と錦織選手がリードしていた相手に，簡単に負けてしまった。やはり彼も日本人だった。
　どの競技にせよ，なぜ日本人はこのような負け方が多いのだろうか。責任感からくるプレッシャーに弱いこと，ここまでこれてとてもうれしいからもういいやというあきらめの気持ちが起きてしまうこと（闘争心の欠如）などが原因だろうか。日本人がもつ生真面目さ，相手を絶対にとことんやっつけてやれという気持ちにならない思いやりがあだとなっているのかもしれない。
　錦織選手は，集中できなかった，プレッシャーが大きかったなどと話し，来年は優勝を目指すというようなことを話していた。来年は，今年のトラウマがプラスされ，決勝に進んだ時のプレッシャーや恐怖心は今年と比べ物にならなくなる。今年がラストチャンスと思って，優勝を意識しないで全力で決勝を戦ってほしかった。