小保方氏が記者会見を行った。証拠もなしに,時には作り話を入れながら,自分の「強い思い(願い)」を必死に相手にうったえるオウム真理教の信者のように見えた。
自分がSTAP細胞を200回作ったとか,自分以外につくった人はいるが名前は言えない,作り方の詳しいことは次の論文のために公表しないなどと話していた。意味のないことは言う必要がない。他のどの研究者たちも納得するたった一つの真実を示せばよいのである。
もし彼女の話が本当であるならば,共同研究者の一人にでも彼女の言うコツなるものを伝えて一人でつくってもらったり,実際につくったという第三者の名前を公表すれば,それで済む話でもある。彼女は,「STAP細胞ができた」という真実の証拠をまだ一つも示していないし,記者会見ではそれを示すことから必死に逃げていた。
結論を言うと,STAP細胞は存在しないと思われる。彼女の論文通りに世界中の一流研究者たちが作ろうとしたが,誰ひとり作れなかったそうである。それならば,やはり彼女の嘘(盲信?)なのだろう。なんといわれても,何を否定されても,「STAP細胞はあります」ということだけはやめない。物を知らない若者が新興宗教に取りつかれたかのようだ。
彼女は,誰かに全てを丁寧に説明され,STAP細胞などないことを自覚した時,彼女から憑き物がとれ,穏やかで謙虚な普通の女性の顔に戻るだろう。まさに,新興宗教から抜け出した若者のように…。