阪急阪神ホテルズ系のホテルでの偽装問題で,同社の社長が,中国産そば粉を使ったそばを「天ざるそば(信州)」と表示したりしたことについて,「会社としては偽装ではなかったと考える」と話す。これがわからない。お隣の中国と信州は別の地域であり,誰がどう考えても同じ場所ではない。今回の偽装にかかわったホテル関係者すべての人々が,中国と信州が同じ地域と思っていたとしたら,今回の発覚騒動よりも大事件である。
ホテル側の言い訳は,「私は店に陳列してある商品を黙って取って持ち帰ったが,万引きではなかったと考える」と言っていることと同じである。最近,事件のたびにこのような構造の言い訳をする人が多いが,私には理解できない。言い訳をするなら,論理的におかしくない,意味の通じる一般的な日本語で話してほしい。