現在は,空間放射線量も土壌放射線量も農水産物の放射線量も浄水池の放射線量もすべてどこの地域でも不検出となっている(することになっている?)。しかし今年の5月,首都圏のある地域のクリーンセンターの焼却灰から過去最高量のセシウムを検出したとのことである。莫大な量の放射能が降り注いだ11年3月よりも現在のほうが放射線量が高いという。これが現実である。たしかに放射能半減期が50年や数万年といわれるセシウムやストロンチウムが,数年で減ったり無くなったりするわけもない。
 日本人の「慣れ」の速さは,諸外国に比べても異常なものがある。事故直後の恐怖や不安を思いだし,現在の街中には,その時以上に放射線量がたくさんあるということを確認したい。