柔道の世界選手権で海老沼選手が優勝して号泣していた。オリンピックでは,負けて号泣していた。彼だけではない。日本の男子柔道の大男たちは,勝っても負けても人目をはばからず大泣きする。もちろん他国の選手たちは泣いたりしない。
 それから,高校野球を見ていても,選手たちは勝っても負けても泣く。幼い子供のように泣きじゃくる。

 日本の男子柔道選手と高校野球にでる日本の男子高校生は,なぜすぐ大泣きをするのだろうか。スポーツを本格的にやっていない一般の人よりも,他のスポーツ選手よりも,他国の全競技のスポーツ選手よりも,日本柔道選手と高校野球選手は,気持ちが非常に幼くて弱いと言わざるを得ない。儀式やパフォーマンスとして号泣してみせるのであればよいが,本当に強くなりたいのであればまず泣いたりわめいたりすることをやめ,冷静な気持ちでまじめに練習(間違った練習の仕方をしたり,効率の悪い練習をしたりしないで,という意味)をしたほうがよいと思う。負けた時に,「あのくらい練習をして負けたのなら,今の段階ではしかたがない」とすがすがしい気持ちになれるくらい,命を賭けて練習をしてきてもらいたい。