結論ありきのパフォーマンスはいらない

　来年度予定の消費税増税について，60人の専門家，有識者から意見聴取を行うらしい。意見は参考程度であり，決断は安倍総理がおこなう。それなら，なぜ意見聴取をやるのだろうか。
「60人の名簿を見たら，ほとんどが消費税増税に賛成の人々ばかりで，あまりにもひどい人選だ」と，ある学者が今日ラジオで怒っていた。当然安倍氏が決めたか，安倍氏の許可を得て60人のメンバーが決まったはずだ。安倍氏はいつも自分一個人の思いを結論とし（というか，自分の思った通りにならないと絶対にいやと思っている），それを実行するための補佐官や委員会メンバーを招集して体裁を繕っている。アベノミクスが失敗であることは世界共通の認識だ。それも，アベノミクスに賛成するごくごく一部の人（ハーバードの先生？）を補佐官として，推し進めてきた。今回の消費税増税も結論は安倍氏の中で出ているから，それなりのメンバーを集めてイベントを行っているにすぎない。安倍氏本人は意見聴取などあまり重要視していないので，本人は参加もしていない（外交とぶつけてきた）。
　日本丸の将来を左右する事柄を，次々と独断的に決めていく安倍氏が怖い。今ははったりをかまして自慢げにふるまっているが，前回おなかを痛くして総理を辞任した時のように，すべてが失敗した時に再び涙目の放心状態の顔で辞任発表をする姿が目に浮かんでしょうがない。