今日の午後,福一6号機の非常用ディーゼル発電機の試験中に原子炉の冷却装置が停止し,回復までに1時間50分かかった。原因は,電気系統の誤作動とのことだ。誰が誤作動を想定できたであろうか。想定しないことは日常的に起きる。故障や不良品ではなくても,電気部品は誤作動が起きることが,あらためて確認できた。だから,原発は100%安全ではない。しかも,事が起きたら取り返しのつかない被害を及ぼす代物である。
 何度もこのブログで述べてきたが,ヒューマンエラーも自然災害も,そして誤作動も完全に防ぐことは絶対にできない。石破自民党幹事長は,安全が確認できた原発から順次動かしていくと話しているが,安全が確認できることはない。できないのに,「安全が確認できた」と口から発するだけで,原発を動かしていくというのである。本当にそんなことでいいのだろうか。