涙，涙のレコード大賞

　短時間だけだが，かなりひさしぶりにレコード大賞を見てみた。私が最初から最後まで番組を見ていたのは，ピンクレディなどが大賞を取った頃が最後だろうか。その後は，のちにニュースなどで知らない名前の人が大賞を取ったことを耳にする程度だった。
　今年の大賞はAKBだった。ステージに上がったメンバーの多くは涙をふくしぐさをしたり，泣き顔をつくったりしていたが，リーダー？の高橋みなみ？さんがほんの少し涙を流しただけで，他は誰も涙を流していなかった。一生懸命目のあたりを手で拭いていたメンバーの一人が，司会者から「涙がこぼれますね」と話しかけられ，手を取ったら全く涙が出ていなかった。AKBは芸能界に慣れすぎてしまった。
　歌手たちも我々一般人も，昔のような名誉や価値をレコード大賞に感じなくなっているし，この１年で１番心に残った曲が選ばれなくなってしまった（個人的には，今年の大賞は「いきものがかり」かなあと思っていた）。もうレコード大賞の番組は終わりにしてもいいように思う。