衆議院が解散され,選挙が始まる。それに向けて多くの党が乱立し,くっついては離れての大合流大会が繰り広げられている。ここまでくると誰もが恥はなく,「野合」といわれても「政策無き合流」といわれても,もうどうでもいい状態になっている。みんな生き残りをかけて必死である。政治家という職業はそれほど魅力的な給料なのだろうか。自民党の世襲部長である小泉進次郎氏が,現状をバトルロワイヤルだと評した。うまい表現だ。
 国民は大変だ。ほとんどの人は,今回投票したい党や人物は特にいないであろう。誰に投票するのだろうか。エネルギー政策,高齢化社会,経済,貿易など,問題は山積している。誰が当選しても,どの党が第一党になっても,今後日本はすべてが悪い方向に進んでしまう気がしてならない。経験不足の中堅議員たちが,これまで経験豊かな高齢の政治家たちを粗末に扱い,知恵を借りずに突っ走ってしまった結果のようにも感じる。徐々に政治家たちの質が落ちてきている。