自民党の石破幹事長はいつも正論を話し,しかも現実離れしたことも言わないのでまともな政治家だなあと思っていたのだが,今日は残念な発言を聞いた。記者達に,同じ選挙区から2世議員が出馬することについて問われた石破氏は,2世であろうとなかろうとそんなのは関係がなく,いい人はいい,悪い人は悪いというようなことを話していた。
 これは非現実的な主張である。民主のように規則として2世議員は父親とは異なる選挙区(コネや馴れ合いのない選挙区)から出馬をすることにしなければ,必ず2世議員はいい人も悪い人も当選する。父親の地盤を受け継いでいるのだから。父親にお世話になった地元の支持者達が,その息子以外の立候補者に投票することはない。
 今回の石破氏の発言は,残念ながら論点外しの詭弁である。彼も所詮は普通の国会議員だったか。