中国で反日デモが拡大している。笑顔で写真を撮りながら物を盗む姿を見ていると,中国にあるイオンの店長が話していたように,これはデモではなくテロである。本人たちにしてみればどちらでもよいのだろう。
 中国の一般市民は,デモをしている人々は無職の人々か暇人だけだと冷めた目で見ているという。確かにデモをしている人々を見るとそのような風貌の人ばかりだ。仕事が無かったり,アルバイトで時間がたくさんあったりする人々がネットばかりを見て過激な主張に洗脳され,集合場所に集まりデモに参加するのだろう。
 しかし根底には,なぜ自分たちが,仕事を普通にして平和に暮らしている他の中国人と違うのだろうか,学生の頃に一生懸命勉強してきた(反日教育を一生懸命暗記してきた)のに,なぜまともな仕事にもつけないのだろうかという不満があるのだろう。もし普通に仕事につき,普通に家族が持てたなら,他の多くの中国国民がそうであるようにデモや盗み,破壊活動,暴力などをしないはずだ。だから,デモをしている人々によく考えてもらいたい。あなたたちが本当に訴えたい内容や相手を…。対象は決して日本ではないだろう。自分の生活が変わらないような仕組まれたデモなどはやめたほうがよい。本当は,人が住めないような小さな島など,自分にはどうでもいいと思ってはいないだろうか。国家間の問題は,本当に結論を出したければ国際司法裁判所に任せればよい。国同士の形式的争いと,一般の国民同士の関係や交流は別物である。
 無職や暇人たちは,自分たちの生活や中国社会をより良くしていくために,そのエネルギーを使うべきだと思う。政府やネットによって違う方向に踊らされるのは,見ていても気の毒である。