「日本維新の会」が結党された。「維新」や「船中八策」などという魅力的な言葉で人々を釣る手口をみていると,かつてオウム真理教が「○○省」や「サティアン」などという言葉を使って迷える人々を集めたことを思い出す。しかし今回は,おもしろ好きの大阪府民から支持を得,さらにマスコミが過度に宣伝するため,日本維新の会は実力に相反して想像以上に盛り上がりを見せている。次の選挙では多くの立候補者をたてると党首は息巻いているが,政治の素人が大量に国会議員になったら,日本の経済や外交,社会制度,教育,雇用,高齢化問題などすべてがどうなってしまうのだろうか。タレント下がり(上がり?)の党首が,お友達のそのまんま東氏を防衛大臣や経産大臣などにしてしまったら,それこそ取り返しがつかなくなる。国政は,失敗した後に「あれはお遊びだった。ごめんなさい。」では済まされない。
 大阪以外のほとんどの国民は,冷静な目で橋下氏のはったり番組を見ていることを期待したい。