福島原発から出たストロンチウムは,茨城県で1平方キロ当たり600万ベクレルであることを文科省が発表した。原発事故前の10年間で最も多かったのは2006年に北海道で観測された30万ベクレル(過去の核実験によるストロンチウム)で,今回の事故はその20倍ということだ。
 昨年3月ごろ,世界各地で福島からと思われるストロンチウムが観測されていたにもかかわらず,多くの御用学者がテレビに出てストロンチウムは重いから数十センチから数メートルで下に落ちてしまい遠くなどにはいかないと繰り返し述べていた。今回の文科省の発表について,当時の御用学者たちはどのような言い訳をするのだろうか。
 今回の発表によると,30万ベクレル越えのストロンチウムが検出されたのは,北は岩手から南は神奈川まで広がりを見せていた。もちろんその地では米や野菜,お茶や果物などが生産され,東日本の人々の食をまかなっている。ストロンチウムは鉄より重いので当然近くの海底にも大量に沈んでおり,食物連鎖によって隅々まで魚介類に広がることになる。セシウムの半減期は30年ほどなので,セシウムの被害は今の世代から2世代位かもしれないが,ストロンチウムの半減期は地球がもう滅んでいるであろうと思われるよりも後まで続く長さである。人類はよくそのような大変な物を運用したなあと思う。まさに神をも恐れぬ行為である。
 ヨーロッパのある国からは,日本政府は被災者を助けようというスローガンの元,国民に放射能を食べさせていくという無差別大量テロを行っていると非難されていた。私もこの意見に同感だ。国が基準値を引き上げたり,検査結果を操作しながら魚介類や農産物を市場に出すことはあってはいけないことである。また普通ではない値の放射能が含まれているとわかっている物を食べてあげることで被災地の人々を助けようという国民の行為も間違っている。福島の子どもたちの体から放射能が検出された結果も公表された。これは二次的なものもかなり含まれているであろう。福島では奇形の蝶が発生しており,その2世代後まで奇形が続いたとの研究が先日発表されていた。
 日本は震災後,本当におかしくなってしまった。