細野原発事故担当大臣が、民間事故調の聴取で、菅氏が日本を救ったと思っていると話しているとのことだ。
政治家，マスコミ，国民すべてが菅氏を非難する中で，何度もこのブログで「菅氏が日本を救ってくれたのだ」と述べてきた私としては，はじめて同意見の人に会った思いだ。皆も冷静に当時の状況を振り返ってみてもらいたい。
何度も言うが，無能な取り巻きに囲まれた菅氏が，情報も上がってこない中であの怪物東電をたった一人でなんとか動かし続けてくれたのである。おだやかで能天気な野田総理だったら，東電や関連会社のほとんど，あるいは全員が福島原発から撤退して，日本は今頃終わっていたであろう。去り際には，静岡の浜岡原発まで止めてくれた。菅氏のどこが悪いのか，私にはわからない。
世間の人々が言っていることはわかるが，もし菅氏がそれをしなかったらどうなっていたかを考えてみてほしい。菅氏が自ら福島第一原発に行ったことについても，原発がもう終わりなのか，まだ日本が助かる可能性があるのかの情報がまったくあがってこない状況では，それを知るために菅氏が行くのがベストであった。誰も信用できる人がいないのだから。枝野氏や細野氏，海江田氏，仙谷氏や若い政治家たちなど，適切な判断のできる人，政治家としての経験が豊かな人，国の運命を託せる人が自分以外にいないのだから。菅氏が原発へ行き，所長から非常に危険だが必ず爆発するわけではなく，まだできることはあると聞き，現状がようやくわかりそれを信じることができた。そして菅氏は東京へ戻り，東電へ行ったり自衛隊や消防を派遣するなどがんばり続けた。
菅氏は，過酷な状況下で常にベターな判断をしそれを実行に移していった。周囲や国民，マスコミの無責任で愚かな発言を無視して，よくたった一人で力強く国を守ってくれた。一国を直接的に救ったという点で，菅氏はこれまでの歴代総理の中で最も功績の大きい人物であると思う。