大飯原発再稼働に向けての野田総理の記者会見が終わった。いろいろと話していたが,要は「国民の今の生活を守るため」という理由で原発を動かす判断をしたとのことであった。電気を無尽蔵に使ってきた今までの贅沢で豊かすぎる生活を維持するために,散々な目にあって懲りたはずの原発を再稼働させる危険性のほうを国の総理である野田氏は選択した。
当然のごとく,大飯原発の再稼働に向けて事故が起きても大丈夫なように安全性を万全にしたことを強調していたが,実際はどうあれ福島原発も安全性は万全であると政治家も御用学者達も長年にわたり主張してきたはずだ。福島と同じ津波や地震が大飯で起きても炉心溶融には至らないことが確認されたとも野田氏は話していたが,福島と違う要因で炉心溶融が起きたら野田氏は「想定外だった」と後に話して問題は終わってしまうことだろう。むしろ大飯で炉心溶融が起きる場合,福島の場合とまったく同じプロセスをたどってくれるとは考えにくい。野田総理は判断を誤った。もっとも重要なことは,原発というのはひとたび事故が起きれば取り返しのつかない大きな被害を及ぼすものであるということである。人間が扱ってはいけない物であることを,昨年3月に日本国民全員,いや世界中の人々が確認したはずだ。
総理の記者会見の内容は予想通りの内容であったが,一番ひどかったのは記者たちの質問であった。大飯原発再稼働そのものについての質問ではなく,再稼働後のことや社会保障と税の一体化改革についての質問であった。核心をつかない質問ばかりの仕組まれた茶番劇をみながら,こんな国では再稼働も仕方がないなとため息が出た。
当然のごとく,大飯原発の再稼働に向けて事故が起きても大丈夫なように安全性を万全にしたことを強調していたが,実際はどうあれ福島原発も安全性は万全であると政治家も御用学者達も長年にわたり主張してきたはずだ。福島と同じ津波や地震が大飯で起きても炉心溶融には至らないことが確認されたとも野田氏は話していたが,福島と違う要因で炉心溶融が起きたら野田氏は「想定外だった」と後に話して問題は終わってしまうことだろう。むしろ大飯で炉心溶融が起きる場合,福島の場合とまったく同じプロセスをたどってくれるとは考えにくい。野田総理は判断を誤った。もっとも重要なことは,原発というのはひとたび事故が起きれば取り返しのつかない大きな被害を及ぼすものであるということである。人間が扱ってはいけない物であることを,昨年3月に日本国民全員,いや世界中の人々が確認したはずだ。
総理の記者会見の内容は予想通りの内容であったが,一番ひどかったのは記者たちの質問であった。大飯原発再稼働そのものについての質問ではなく,再稼働後のことや社会保障と税の一体化改革についての質問であった。核心をつかない質問ばかりの仕組まれた茶番劇をみながら,こんな国では再稼働も仕方がないなとため息が出た。