大飯原子力発電所を再稼働させるために野田総理が国民に対して記者会見を行うとのことだ。
このブログでいつも言っているが,自分の意見に賛成してもらうための説明というのは,結論が決まっているのだから偏った情報だけを紹介しいいことだけを大きくアピールしながら聴衆を丸め込む作業ということになる。そのようなことをして,国民が理解しようとしまいと,地震活動が活発化している時期に原発を動かす危険性に何ら変わりはない。総理が国民に向けて記者会見!などと,陳腐なパフォーマンスをすればするほど馬鹿にされているようで腹が立つ。
大飯原発で事故が起きれば総理である自分が責任を持つとも言っているが,数兆円の被害や多くの人々の健康被害などの補償を,このおじさん一人がどうやってやろうというのか。
去年の福島原発事故の影響や被害,原発事故が起きた時の東電や政府の対応能力を目の当たりにした今,日本列島の地震活動が活発化し東海~南海大地震が間もなく来るとわかっていている今,原発を再稼働しようとする人は尋常ではない。数十年にわたる国土汚染や国民の健康より,わずかな経済成長が大事だというのか。もし再び大地震が来ると電源が喪失し,お約束で予備のディーゼル補助電源も動かず,東日本と同じ被害が西日本で起きるだろう。それでも,その1年後に再び動く原発は動かしていくはずだ。さらに3回目,4回目の原発事故が起きても…。経済を後退させないという理由のために…。そんなばかなことがあっていいのだろうか。普通ではない。日本の政治家は異常だ。