千葉の浄水場で化学物質が検出されて34万世帯余りが断水していたが,その日のうちに次々と水道が復旧し始めているとのことだ。化学物質の量が減ったためらしい。
 数十万の人々が飲み水や生活用水を2日も失ったら大変なことになる。化学物質が減っても減らなくても,水道を市民に使わせるしかない。昨年の福島原発事故の際,関東各地の浄水場から基準値越えの放射能が検出され,関東からペットボトルが消えるというパニック状態になったことを思い出す。あの時も2日ほどで,政府によるお決まりの「安心,安全,大丈夫♪。ただちに健康に影響ない!」宣言が出された。水道水に高濃度の放射能があろうがなかろうが,嘘をついてでも市民に水道水を与えるしかなかった。状況などは関係ないのである。