今NHKのニュース解説で,「原発の再稼働には地元の納得や理解が得られるように説明をしていくことが大切である」と話していたが,それはおかしなことではないか。納得や理解をさせていくというのは,説明する人が詭弁をつかい偏ったうまい話だけをして地域住民たちを丸め込んでいくという作業である。地元の人々が納得しても納得しなくても,それによってメルトアウトし未だにトロンチウムなどを大量に流したりしている福島原発やその他の全国にある原発の危険性,海溝型や直下型の大地震がこれから十年間位にわたり起こりやすくなるという現状が変わるわけではない。原発の危険性とその近くに住む人々の納得や理解なんかとは,何ら関係はないのである。
 NHK解説者による「地元の納得や理解が大切」という言葉についてしばらく考えてみたが,その意味が私にはどうしてもわからない。