NHKで海底の放射能について放送している。たしかにNHKが国の嫌がる内容の番組をつくるはずはないのだが,なんと稚劣なガス抜き番組なのだろう。海底に放射能があるのは当たり前である。それをいかにも新しい発見のように報道して何を国民に訴えたいのだろう。自分たちだけが事実を報道する立派な報道機関だとでも訴えているのだろうか。それとも国民のいらだちを減らしたい政府からの依頼なのか。
「海底汚染はやはり南側に広がっていたのです。」だと!ふざけるな。なぜ宮城や岩手沿岸を調べないのか。高濃度汚染水を流していたころ,宮城県沿岸の学校から流れてきたものが北海道で見つかり,夏頃にはどこの市町村か忘れたが太平洋沿岸にあった小舟が津軽海峡を越えて日本海で見つかった。海流は,特に沿岸近くでは北にも流れているのが事実である。福島原発の南にしても,なぜセシウム1つのみに限って調べるのか。ストロンチウムを調べろ!
宮城や岩手,北海道沿岸の調査を誰に止められたのか。誰のためのプロパガンダ番組なのか。この番組を見ながら怒りを覚えた。