あけましておめでとうございます。今年もウソやごまかしを追及して政治家やマスコミによる世論操作を阻止していくとともに,常識(この場合は,マナーや道徳,法律などの決まりではなく,すでに世論操作をされて国民が思い込まされている1つの考え)が分散するよう様々な見方を示していきたいと思います。

 
 正月早々にとんでもないニュースがあったので,紹介しておく。原子力安全委員会の班目委員長が,福島原発の事故が起きるまでの過去5年間,原子力関連の企業・業界団体から寄付を受けていたことがわかった。もちろん隠されていたことであったが,ある大手新聞社が突き止めたとのことだ。
 これについて班目委員長は,お金の受け取りによる影響はないとしている。小学生レベルの言い訳だ。自分を正当化するなら,「お金をもらっても影響しない」という論理矛盾の結論だけをポンと持ってくるのではなく,なぜ影響しないのかという具体的な作り話をしなければならない。ある分野の専門家は,詳しければ詳しいほど,世界的に有名であれば有名であるほど,他の分野においてはゾッとするほど極端に幼いものである。
 国の中立機関である原子力安全委員会の委員長がこうなのである。皆さんには,今回の事実によって中立や正義というものが政治レベルでは基本的に存在しないことを認識してもらいたい。皆が必死になって政治家になりたがっている理由を考えても,そのことがわかるであろう。うまい汁に集まる汚い者は非常に多いのである。
 政治家の収入を小規模工場や介護の仕事をしている人並み(年収250万位)にすれば,日本を物理的にも制度的にも破壊しつくした傲慢で詭弁やごまかしばかりの現在の政治家達は皆いなくなり,善良な人々がごくわずかな年収でいい国をつくっていくことであろう。