文科省が,福島原発事故後に放射性物質の拡散予測システム「SPEEDI」のデータ公表が遅れたことについて「当初から公表する必要があった」と運用に問題があったことを認め、運用方法の見直しが必要とする報告書をまとめた。
 SPEEDIによる予測結果をすぐに公表するかしないかの判断は,最終的にはその時政権についている素人議員集団なのである。原理原則でいうと,今の日本の法制度では杉村氏やそのまんま東氏のような素人が議員になることも総理になることも可能となっている。現実に社会党の村山富市氏が総理になったこともあった。日本の運命を素人,いや一般の人よりも能力の無い人が握るということが起こり得る仕組みとなっているのである。国の政治を行う者を国民投票,言い換えれば人気投票に近い方法で期限付き採用をし,その臨時の素人たちの考えや知識,利権などで政治を行う仕組みというのは,冷静に考えればおかしなものである。「それが民主主義だ」で済ましてはいけないように思う。
 話が少しずれたが,今の民主党政権でも自民党政権になったとしても,幹部の面々を見ると,次に原発の大事故が起こった時も,その次の大事故でも,「混乱を避けるため」という理由で SPEEDIの結果が速やかに公表される可能性はかなり低いように感じる。